みちるです。
私は元・非嘔吐過食症おデブ根暗で、6年以上に渡って過食をしていました。
小4〜中学3年まで厳しく体重を制限して29kgを保ち続けましたが、ある日何か意図が切れたように過食をしたことをきっかけにムクムクと太り続け、気がつけば自分に自信がなくなり24歳になるまで彼氏すらできませんでした。
その後、自分と向き合い過食を克服し、食べることを普通に楽しめるようになっただけでなく、イケメンハイスペ彼と同棲したり、年収も2倍になったりと、非嘔吐過食時代からは想像もつかないほど人生が良くなりました。
今回は、過食後に下剤を飲むことで過食はリセットできるのか?ということについて書いていきます。
下剤を利用した体重減少の危険性
過食症の方々が体重を減らそうとするとき、体にとって悪影響があることを理解しつつも危険な手段に手を出すことがあります。
その1つが下剤の乱用ですが、結論、下剤を飲むことでは過食はリセットできないどころか、長期的に見るとむしろ逆効果です。その理由を書いていきます。
下剤の利用によって体重は減るのか
下剤によって体重を減らすことはできますが、その効果は一時的であり、健康的な方法ではありません。
下剤の使用によって体重が減少する主な理由は、便が体内から排出されることで体重が一時的に減少するためです。
しかし、この体重減少は主に水分や便の減少によるものであり、脂肪や筋肉の減少ではありません。また、下剤の乱用は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
下剤の健康上リスク
便秘改善のためではなく体重を減らすために下剤を乱用することは、体にさまざまな悪影響を与える可能性があります。以下に、下剤の乱用による体への悪影響について説明します。
- 依存性の増加: 下剤の乱用は、大腸の依存性を高める可能性があります。大腸は、便が過剰に軟化されるとその刺激に順応し、下剤なしでの正常な排便が困難になることがあります。
- 下痢: 下剤の乱用によって引き起こされる下痢は、大腸の正常な機能を妨げる可能性があります。長期間にわたる下痢は、水分や栄養素の吸収が不十分になることがあります。
- 腹痛: 下剤の乱用は、大腸の過度の刺激や炎症を引き起こす可能性があります。これにより、腹痛や腹部不快感が生じることがあります。
- 電解質の不均衡: 下剤の乱用による過度の下痢は、体内の電解質(ナトリウム、カリウムなど)のバランスを乱す可能性があります。これは、心臓や筋肉の正常な機能に影響を与える可能性があります。
- 大腸損傷: 長期間にわたる下剤の乱用は、大腸の壁にダメージを与える可能性があります。これにより、大腸の炎症や潰瘍が発生する可能性があります。
したがって、下剤の乱用は大腸にさまざまな問題を引き起こす可能性があるため、便秘解消以外の目的では使わない方が良いでしょう。
過食症と下剤の関係
過食症と下剤の関係について理解することは、健康上のリスクを認識し、適切な対処法を見つける上で重要です。下剤の乱用が過食症を悪化させるメカニズムについて書いていきます。
下剤の乱用が過食症を悪化させる理由
下剤の乱用は、過食症を悪化させる可能性が高いです。食べ過ぎた後に罪悪感や不安を感じ、体重を減らすために下剤を利用することは、身体に悪影響を及ぼすだけでなく心理的な健康にも大きな負担をかけます。
下剤の乱用によって、栄養の吸収が阻害され、身体のバランスが崩れる可能性がありますし、下剤への耐性がついて下剤なしでは排泄できなくなってしまう可能性も0ではありません。
私も、過食をしていた頃に過食して増えた体重を戻すために下剤を飲んでいたことがありましたが、下剤を飲んだ翌日は家に引きこもらないといけませんし、お腹の激痛に耐えなければならなかったため「私は一体何をしているんだろう・・」と心身共に大きくダメージを受けていました。
過食症の人におすすめの体重管理方法
体重を健康的に管理するためには、体重への過度な依存を減らすことと、バランスの取れた食事が重要です。また、自己受容やポジティブな体のイメージを促進することも大切です。
体重依存を無くすことと食事
- 体重依存を無くすこと: 体重の増減と自分の価値を紐づけて考える思考を無くし、重量関係なく健康に良いものを抵抗なく食べられるようにするためにも、体重依存を無くすことが大切です。「体重で自分の価値は変わらない」ということを体感するためにも、体重を測る頻度は多くても1週間に1回程度に留める、もしくは体重計は捨ててしまうのがおすすめです。
- バランスの取れた食事: 栄養不足による過食を引き起こさないためにも、バランス良く食べることが大切です。食べるものの重量やカロリーに囚われすぎず、自分の体が求めているものを察知しながらバランス良く食べる習慣をつけていきましょう。
自己受容とボディポジティブ
- 自己受容: 体重や体型に囚われずに自分自身を受け入れることは、過食克服の鍵です。痩せることに焦点を当てるのではなく、健康的に維持することに焦点を当てましょう。
- ボディポジティブ: 自分の体にポジティブなイメージを持つことは、自分のみならず周りの人にも良い影響を与えます。「自分なんて・・・」と卑屈になるのではなく、自分のことを愛して、そのプラスのエネルギーを周りの人にも伝えていきましょう。
誰かに愛を注いでもらおうとするのではなく、まずは、自分で自分のことを愛してあげましょう。
ちなみに私は、自分が過食を克服して人生が良くなった経験をもとに、過食克服のための心理的サポート活動をしています。現在は、主にInstagramにて無料で質問に回答したり、心理的・身体的側面から克服に役立つ情報を発信していますので、もしあなたが過食症で悩んでいる場合はお気軽にご相談ください。
instagramリンク→ https://instagram.com/michiru_chaan