みちるです。
私は元・非嘔吐過食症で「今回こそ痩せる」と誓ってダイエットをし1~2kg痩せても過食してリバウンドを繰り返し、暗い色で体型が隠れる服を着て目立たぬよう生きていました。
(↓写真は、顔は笑っているけれど非嘔吐過食に悩み心は荒んでいた私)
しかし、過食の克服を通して自分と向き合ったことで痩せ、性格が明るくなり、毎日幸せを感じながら生きれるようになりました。
今回は、自分がただの食べ過ぎなのか?過食症なのか?診断したい人に向けて、私の経験も交えながら記事を書きます。なぜなら、過食症の場合は自分が過食症だと認めてしまった方が適切な対応がとれて克服が早くなるからです。
もしあなたが「過食症かも?」と思うのであれば、この記事を読んで自己診断してみてください。
過食症と非嘔吐過食症(=むちゃ食い症・過食性障害)の違い
過食症の一般的な特徴
過食症は、食べすぎることやコントロールを失うことが特徴です。食べ物に対する異常な欲求があり短期間に異常に大量の食べ物を摂ることと、その後に罪悪感が伴うことが特徴です。
非嘔吐過食症(=むちゃ食い症・過食性障害)の特徴
非嘔吐過食も過食の一種であり、食べ過ぎが続く傾向がありますが、違いは嘔吐行為が伴わないことです。ただ、食べ過ぎた後に後悔して、激しい運動をしたり下剤を飲むことはあるかもしれません。
私も、過食の後は激しい運動をしたり、下剤を飲んだり、無理な長風呂をしていたことがありました。
DSM-5のガイドライン
DSM-5(精神障害の診断統計マニュアル)は、精神障害の診断において国際的に使用される重要なガイドラインです。非嘔吐過食に焦点を当てると、以下のポイントが挙げられます。
① 短時間に大量に食べる
② 過食が辛く感じる
③ 満腹で苦しいのに食べる
④ 過食を知られたくなくて1人で食べる
⑤ 過食後に自己嫌悪に陥ったり罪悪感を感じる
上記の5つの項目のうち3つ以上当てはまり、かつ3ヶ月にわたって週1回以上のペースで行われる場合、非嘔吐過食症(=過食性障害)と言われています。
私は上記5つの項目が当てはまっており、過食のペースは酷い時期はほぼ毎日、落ち着いている時期でも週2〜3回を6年以上にわたって行っていました。
自分が太っていることで人生に支障が出ていたので痩せないといけないと思っていたのに、その気持ちに反して体が勝手に食べてしまい制御できないことが本当に辛かったです。
一般的な過食トリガー
過食症は、様々な要因によって引き起こされますが、過食の引き金になる主な要因を3つお伝えします。
栄養不足
食事制限や偏った食事が身体に栄養不足をもたらし、生理的な飢餓感や栄養不足への欲求が過食行動を引き起こすことがあります。身体が必要な栄養を得られないと、食欲を抑えることが難しくなり、過食が発生しやすくなります。
私の場合は
痩せようとして食事を制限する→飢餓感から過食し栄養が偏る→栄養不足で過食する
という負のループでした。体重を気にしていたので、重量が重い食べ物より重量が軽い食べ物を食べたりしていて、量は食べていたものの体の栄養にならないものばかり食べていたため、長い期間過食に悩むことになってしまいました。
ストレス
過食のきっかけの70%程度は、ストレスが原因でしょう。例えば、仕事でのプレッシャー・人から言われた嫌なひとこと・未来への漠然とした不安・体に不快が生じている状況などのストレスが、過食のきっかけになることがあります。
過食に悩んでいる人は、過去に食べ物を制限していたからこそ、食べることの快楽が他の人より大きく感じやすいので、食べることによってストレスから自分を守ろうとしていたり、一時的に現実を逃避しようとして過食をする傾向にあります。
実際に、私の過食の70%以上の原因はストレスが引き金でした。
トラウマ
過食に悩んでいる人は、過去に体型に関する何らかのトラウマがり、そのトラウマに触れたときに自己評価が低くなり、自分の心を守るために過食をしてしまうことがあります。
私の場合は「手がクリームパンみたいだね」「(太っている芸能人)に似てるね」「太った?」などと言われたとき、それ自体は別に悪いことではないのに勝手に自己評価を下げてしまい、現実を逃避するために過食してしまうこともありました。
身体的・精神的な影響
過食症が引き起こす影響は、単に食生活がおかしくなるだけではなく、身体的および精神的な側面にも及びます。
身体的な影響:
- 倦怠感:体重の増加と過食による胃腸の負担の増加により、常に倦怠感を感じることがあります。
- 栄養不足:過食はしているものの、栄養のないものを多く食べることで実質的な栄養不足に陥り、臓器がうまく機能しなくなることがあります。
精神的な影響:
- 自己評価の低下:自分自身に対するネガティブな感情が増え、自分に自信が持てなくなっていくことがあります。
- 抑うつや不安:ホルモンバランスが崩れ、不安を感じやすくなり、憂鬱な気分になることがあります。
過食症の辛さは、経験したことがある人にしかわかりません。「相談しても理解してもらえないだろう」という思いから人に相談できないことが、より一層過食症を辛くさせているかもしれません。
克服に向けてのアドバイス
非嘔吐過食症に苦しんでいる方にとって、知見がある人に相談してみることはとても大切です。克服のための正しいヒントを得ることができることに加え、心理的にラクになることが過食克服につながっていくからです。
心理的なサポート:
- カウンセリングや心理療法:カウンセリングや心理療法は、非嘔吐過食の背後にある心理的な要因を明らかにし、その解決策を見つける手助けとなります。ストレスの原因を探ったり、トラウマにアプローチして癒すことなども、心理療法の一種です。
医学的なサポート:
- 医師や栄養士の協力:非嘔吐過食が引き起こす身体的な影響に対しては、医師や栄養士の専門的なアドバイスが必要なこともあります。症状が深刻である場合や、他の心身の健康問題が絡んでいる場合には、専門家の協力が不可欠です。
最後に、普段の生活でできることとして、本記事でご紹介した主な過食トリガーの3つの要因に対してできることをご紹介します。
普段の生活でできること:
- 栄養のある食事をする:過食するときにお菓子など栄養のないものを食べてしまい、さらなる過食の原因を生んでしまうことを避けるために、過食をしたときでさえ、しっかりと食事からも栄養を摂るようにしましょう。
- ストレスの原因を潰す:過食のトリガーとなるストレスの要因は、できる限り1つずつ潰していくことは、間接的ではありますが過食の克服にはとても効果的です。
- トラウマの克服:過去のトラウマによって体型へのコンプレックスがある場合、その過去は「もう終わったことだ」と捉え直し、自分の価値観を書き変えていくと良いでしょう。
いきなり過食を0にするというのは無理なので、まずはできることから1つずつ・1歩ずつ行っていくのがおすすめです。
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ちなみに私は、自分が過食を克服して人生が良くなった経験をもとに、過食克服のための心理的サポート活動をしています。現在は、主にInstagramにて無料で質問に回答したり、心理的・身体的側面から克服に役立つ情報を発信していますので、もしあなたが過食症で悩んでいる場合はお気軽にご相談ください。
instagramリンク→ https://instagram.com/michiru_chaan